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Microsoftが10月26日にニューヨークで開催した新製品発表イベントで、初となるディスプレイ一体型のオールインワンPC「Surface Studio」を発表しました。

4500×3000ピクセルという圧倒的解像度と史上最薄を誇る28インチディスプレイは、独自のヒンジ構造を採用しており自在に角度調整が可能で、新端末「Surface Dial」との組み合わせにより、クリエイターが意のままにコントロールできる「巨大な液タブ」にも変身します。

iMacのような一般的オールインワンPCとしても、20度まで倒してペンやタッチでも使える点が特徴です。

そして翌27日にはAppleが開催したApple Special Eventの中で新型「MacBook Pro」が発表されました。

これに伴ってApple製品は為替レートを反映して大幅な値下げ。iMacが10万8800円から買えるようになりました。

というわけで今回はそんな一体型デスクトップとして高い人気を誇るiMacと、その牙城を崩しにMicrosoftが発表したSurface Studio、この2つを比較していきたいと思います!

まずはスペック表で比較!

Surface Studio27インチiMac late2015(Retina 5K)
windows 10 proOSmacOS Sierra
28インチ 4500 x 3000px PixelSenseディスプレイ(192pp)ディスプレイ27インチ 5120 x 2880px Retina 5K IPSパネル(218ppi)
 3:2画面アスペクト比 16:9
10点マルチタッチタッチパネル×(なし)
4コア第6世代(Intel Skylake)Core i5 / i7詳細未発表プロセッサ4コア第6世代(Intel Skylake)Core i5 / i7(i5-6500 3.2GHz/i7-6700K 4.0GHz)
NVIDIA GeForce GTX 965M (2GB GDDR5)/980M (4GB GDDR5)グラフィックスAMD Radeon R9 M380 (2GB GDDR5)/M390 (2GB GDDR5)/M395 (2GB GDDR5)/

M395X (4GB GDDR5)

ハイブリッドドライブ
1TB / 2TB
ストレージ1TB HDD
オプション:最大3TB FusionDrive
または256/512GB SSD
8 /16 /32GBメモリ(RAM)8GB
オプション:16 /32GB
USB 3.0×4/Mini Display Portx1/有線LAN(Ethernet)x1/SDXCカードスロットx1/

オーディオ端子x1

 入出力端子USB 3.0×4/

Thunderbolt 2×2
(アダプタでMini DisplayPort /HDMI /DVI /VGAに対応)/

有線LAN(Ethernet)x1/

SDXCカードスロットx1/

オーディオ端子x1/

5.0MP Windows Hello2 face sign-in camera 1080p インカメラFaceTime HDカメラ
 デュアルマイク
2.1ch Dolby Audio Premium
 オーディオデュアルマイク
ステレオスピーカー
ディスプレイ:横637.35 x 縦438.9 x 奥行き12.5mm

/ベースユニット:横250 x 縦220 x 高さ32.2mm

重量9.56kg

サイズ・重量横650 x 縦516 x 奥行き203mm重量9.54kg
Surface Keyboard (キーボード)/Surface Mouse (マウス)/Surface Pen (専用タッチペン)/+キャンペーン期間中はSurface Dial(画面に載せて使える入力デバイス)が付属 同梱物Magic Keyboard (キーボード)/Magic Mouse 2 (マウス)/Lightning – USBケーブル
 2,999~4,199ドル
(約31万3000円~約43万8000円)*11月2日現在のレートで計算
 価格1,799~4,099ドル(20万8800円~25万8800円(税別))

スペック上はほぼ互角

これからのSurfaceの顔「Surface Studio」、Appleの主力「iMac」、やはり両者ともエースデスクトップとして相応しい処理性能を備えています。性能の差は殆ど無く、ほぼ互角といえるかもしれません。

ちょっと詳しく見ていきましょう。

A4縦表示が可能なSurface Studio

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Surface Studioのディスプレイは28インチと最も大きい画面を備えるものの、アスペクト比が3:2なのでiMacよりも横幅が狭くなっています。まあSurface シリーズではずっと3:2なのですが。

ただその分縦方向に表示領域が拡大しており、なんとA4サイズの紙は現物と全く同サイズで表示することが可能です。A3の紙の見開き編集なんてことも可能です。さらにディスプレイはTrueColorに対応しており、DCI-P3とsRGBなどの異なるカラープロファイルを自在に変更することが可能です。色使いの細かな創作をする方には、実際の色が出るわけですから最高ですよね。

またディスプレイスタンドの可動部分は指先で押すだけでスムーズに角度調整できる「ゼログラビティヒンジ」を採用し、ディスプレイはタッチパネルですので、水平から約20度まで傾斜させてペンタブレットのように使うこともできます。

一方iMacのディスプレイはSurface Studioのようにほぼ水平のように倒すことはできません。そしてiMacでペンタブを使おうと思うと、液晶無しペンタブレット(通称「板タブ」)を接続することになります。ですがアスペクト比は16:9なので、動画編集をメインにする、という方にはこちらがいいかもしれませんね。

新デバイスSurface Dialの大きな強み

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shufi_16102701Surface Studioと同時に発表された周辺アクセサリーの一つ「Surface Dial」は、平たい円柱状の本体をダイアルのようにクルクルと回すことで、マウスやタッチ操作やペン入力など、従来の手段では決して成し得ない操作方法を可能にします。イラストソフトのカラーパレットを呼び出したりペン先の色を徐々に変化させたり、Officeソフトでも便利なショートカットツールとして活用出来ます。

新Macbook Proに搭載されたTouch Barも同じような機能を割り当てられます。

しかしSurface Dialは直接画面に置いてつかうことも机に置いて使うことも可能。クリエイティブ目的じゃない方も、拡大縮小やページめくることができます。

これまたiMacでは決して味わうことの出来ない操作感、Surface Studioの真価はこれらのクリエイティブなツールにあると言っても良いでしょう。

プロセッサーはどちらもSkylake世代

surface-studio-vs-imac-gpu-compare27インチiMacのほうはおよそ1年前のモデルながら、もっとも広い5K解像度のディスプレイを搭載しています。プロセッサーも世代的にはSurface StudioとおなじSkylakeを搭載しています。

iMacはi5-6500、i5-6600、i7-6700K(性能の低い順)を採用しており、これらはMacやWindows問わず多くのデスクトップパソコンに搭載される人気のプロセッサです。デスクトップらしい高い性能を誇っており、ライトユースからヘビーな生産作業まで、幅広い用途でその威力を発揮します。

一方のSurface Studioは公式でプロセッサの型番を公表していませんが、おそらくiMacとほぼ同等のCPUを搭載したと推測できます。

両者ともにグラフィックボードは本体内蔵式ですが、Surface StudioはNVIDIA製のGeForce GTXを採用したのに対し、iMacではAMD製のRadeon R9を採用しています。昔は安定性に欠けると言われていたAMDのRadeonですが、それはもはや過去の話になりつつあり、今では両メーカー共に良質なグラフィックボードを製造しています。

スコア測定でもどちらもほぼ同等の値を出していますが、わずかにSurface Studioに搭載されているNVIDIA GeForceGTXが上回ります。

ただ、いずれも「M」の付くノートPC向けグラフィックチップです。デスクトップ向けと比べてしまうと、この中で最高性能のGTX980Mでも、2万円台で買えるGTX1060に劣る性能です。超高度なGPU性能を求められる作業をするなら、これらの一体型PCよりも自作PCやタワーPCを買うべきです。

ストレージはiMacに軍配

Surface Studioは「Hybrid Drive」というストレージを採用しており、どうやらハードディスクとフラッシュストレージ(SSDみたいなもの)の掛け合わせ「SSHD」の類のようです。

SSHDとは、大容量で低コストなHDDの特性を活かしつつ、SSDにも使われるNANDメモリをキャッシュとして組み込み高速化を図ったドライブのことで、HDDよりも起動や動作は速くなりますが、NANDメインの超高速なSSDと比べてしまうと差は生まれます。

快適な体感速度を得るためには転送速度の高いディスクつまりSSDが必要不可欠です。

iMacはApple公式ストアにて高速なSSDへカスタマイズ出来る一方、Surface Studioはあくまでも「Hybrid Drive」。ストレージの転送速度に関しては、Surface StudioよりもiMac側に軍配が上がります。

意外にもiMacの方が低価格

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高いと言われ続けてきたMacですが、Surface Studioと比べると、意外にもiMacの方が低価格です。

エントリーモデル同士で比べると大きな差があり、iMacは1,799ドル(208,800円)から購入出来るのに対し、Surface Studioは2,999ドル(約31万円)と10万円もお高いです。

フルスペックにすると両者ともほぼ同価格で40万円超え。しかしiMacは1TBのPCIe接続SSDに対し、Surface Studioは2TBのHybrid Drive、最上位モデルにおいてもコスパ面では若干iMacの方が優勢です。

カスタマイズ性のなさが最大の欠点?

iMacはカスタマイズ性がとても広く、細かくメモリやストレージなどをカスタマイズできますが、Surface Studioにカスタマイズ性はまるでありません。今のところ選べるのは最小スペック・中間スペック・最高スペックの3モデルのみ、購入時にメモリやストレージを増設するなどのカスタマイズは一切受け付けないようです。

例えばSurface Studioを動画制作の用途で購入する場合、より高性能なNVIDIA GeForce GTX 980Mを積みたくなりますが、カスタマイズの自由度が極めて低いために40万円以上するフルスペックの最上位モデルを選ばざるを得なくなります。対しiMacなら、GPUのみをM395Xにアップグレードする選択肢がありますので、最上位モデルを約30万円で購入できます。

iMacもSurface Studioもクリエイター向けのデスクトップパソコン、高いスペックは魅力的ですが価格もそれなり。用途に適したパーツ構成で注文できるのは非常に有り難いことですし、拡張性の高さはデスクトップパソコン本来の魅力でもあります。

まだSurface Studioが発表されてから間も無く、公式ページでプレオーダーが始まったばかりなので今後どうなるか分かりませんが、iMacのような高いカスタマイズ性に期待しないほうが良さそうです。Surface Studio最大の欠点は、カスタマイズ性の異常な低さにあると言えるでしょう。

編集後記

というわけでSurface StudioとiMacを徹底的に比較してきましたがいかがだったでしょうか!

スペック上はほぼ互角ですが、iMacが勝る点とすれば、低価格と5k、カスタマイズ性のみでしょう。

それに比べSurface StudioはiMac以上の製品を目指しただけあってタッチパネルという拡張性があります。

お財布に余裕があれば、せめて中位モデルくらいのスペックは欲しいところです。下位モデルと比較すると、RAMが16GBになり、CPUはi7になりますからね。買い替えるものではないので、良いスペックのPCをなるべく購入した方が良いですね。

結論としましては、Surface Studioは最高のパフォーマンスを発揮できそうだ、というところですね。

それでは!

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